5月病ならぬ2年目病が発生するか

 「満井就職支援奨学財団」(静岡市葵区、満井義政理事長)は、県内の大卒正社員らを対象にした就労に関する調査の結果を発表した。入社2年目で将来の不安や人間関係のストレスが多くなり、退職する可能性が高くなる-との傾向が出た。同財団は「後輩が入社し、フォローが手薄になることが要因ではないか」と分析し、“2年目のケア”が重要だと呼び掛けている。 (諏訪慧)

 仕事の満足度を尋ねたところ「満足している」と回答したのは、入社1年目で約81%に達したが、2年目になると約57%に減少した。上司との人間関係、職場についての満足度などでも、2年目は1年目と比べ低い値となった。

 ストレスの有無を聞いたところ「ある」と答えたのは2年目では約64%と、1年目の約39%から大幅に増加。3年目で微増し、4年目以降は緩やかに減少した。ストレスの要因は、実労働時間が最多で、上司との人間関係、上司以外の社内での人間関係と続いた。

 一方、仕事を通して得られた成長感と、自分の社内評価に対する満足度については、2年目がそれぞれ約13%、26%と最も高かった。同財団は「1年目と比べて重要な仕事を任されることが多くなり、充実感につながっているのではないか」と推測する。

 社側に若手社員の退職問題について聞いたところ、約半数が困っていると回答。効果的な対策は「本人の希望を生かした配置」が最も多く、「話しやすい職場づくり」「企業内訓練」と続いた。

 この調査は昨年10-11月、県内企業1665社に質問用紙を郵送。132社から回答があった。社員の就労満足度については、30歳以下の大卒正社員を社側に選んでもらい、358人から回答を得た。

 同財団は、就職情報誌発行のアルバイトタイムス(東京都)創業者で静岡市出身の満井理事長が2006年に設立。奨学金を給付し、就職や起業など自己実現に励む大学生らをサポートしてる。

中日新聞

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